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2011年 08月 23日

スキルアップセミナー Tokyo・Nihonbashi 8.21

「 ヒザ痛 」              
       
解剖、バイオメカニクス、おもな障害、対策(運動療法実技)

【おもな障害】
■変形性膝関節症
▼症状・因子 膝内側痛み、歩き始め・立ち上がり時、内反膝、関節裂隙圧痛、筋委縮(完全伸展できない)、
ROM制限、関節腫脹・水腫、50~60歳女性
▼機能不全  ころがり運動:内旋型(内側が緊張)、すべり運動:スライドしない 
→ 膝窩筋腱のスパズム(ハムストよりカーフか?)
▼運動療法方向性:関節筋群を強化 ← 内側広筋   関節安定化 ← 股関節
      方法:等尺性運動  その後 等張性運動(水中歩行など)
         ハムスト、カーフST、体幹・上肢との連携したエクササイズ
圧力:等速性運動 収縮速度が遅いほどTFへ少ない
         OKC < CKC → 軽度はCKC(ハーフ~クォータスクワットなど)
重度はOKC(レッグエクステンションなど)  
■反張膝
大腿四頭筋が強すぎる。ハムストリングスの弱化。大腿四頭筋の弱化や尖足(荷重時に常に膝に伸展力が働くため。下腿三頭筋をつねに緊張。)。反対側の股関節・膝関節屈曲拘縮。膝関節包、靭帯の弛緩。
■スポーツ傷害は、別記

【解剖】 別記

【バイオメカニクス】 別記

【その他参考】
膝関節の屈伸運動は大腿骨の脛骨上の「ころがり運動(rolling)」と「すべり運動(sliding)」の複合運動で完全伸展位からの屈曲初期(約20°まで)は「ころがり運動」だけであるが徐々に「すべり運動」の要素が加わって屈曲の最終段階には「すべり運動」だけになる。大腿骨の関節面は外側上顆の方が内側上顆よりも短い。従ってその距離を補うために外側上顆部の方がころがり運動の要素が大きくなっている。
大腿骨に対し脛骨のいくらかの外旋なしでは、膝関節は完全伸展できない。大腿骨内側顆は約1.2cm外側顆より長い(大腿骨内顆の機能長は、約1.7cm外顆の機能長より長い)。それ故に、完全伸展においては大腿骨顆に対し脛骨が動くとき、外側の有効関節面はすべて使われるが、内側は約1.2cm残る事になる。内側の残った関節面を使い完全伸展するなら、脛骨の内側は大腿骨外側顆をまわって外側へ回旋しなければならない。
この脛骨内側の外旋(約5°)により大腿骨内側顆において膝関節の完全伸展が成立する。この最終「ころがり運動」は、人に筋力にたよることなく立位を長時間にわたりとらせ、膝完全伸展を維持させるのを助ける。尚、膝完全伸展から屈曲する際にLockをはずすのは膝窩筋。




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by relathera | 2011-08-23 00:09 | 東京 基礎機能解剖生理学


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