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2010年 02月 10日

2月のワークショップ ( in Tokyo ) 2.7 その2

【 頚部脊椎症(頚椎症) 】

■頚椎症とは
頚椎椎間板の退行性変化が基盤となって、その変化が周囲組織(骨組織、靭帯、筋)に影響を及ぼし、周囲組織自体の退行性変化が加わった結果、脊髄、神経根、交感神経を刺激・圧迫して種々の症状を呈してくる。
すなわち、頚椎の加齢的な変化がベースとなって中枢または末梢神経の症状を呈してくる疾患。




■頚椎症の症状
▼局所症状
・肩こり:線維輪外層、後縦靭帯、硬膜に分布する脊椎-洞神経(交感神経)を含んだ知覚神経を介して
生じる椎間板症状。
・項部の重だるさ・疼痛および肩甲間部痛:脊髄神経後枝内側枝を介して生じる椎間関節性症状
▼上肢症状
 ・放散痛:神経根の刺激症状
 ・重だるさ、指先のしびれやこわばり、脱力、筋委縮:脊髄症状としても生じる
  (筋委縮や筋に一致した重だるさや指先のこわばり・脱力は脊髄性の障害の可能性あり)
▼体幹・下肢症状
 ・痙性歩行障害、膀胱直腸障害、上行性のしびれ:頚髄部で白質が圧迫されて生じる
  ※膀胱障害:排尿開始が遅れ、排尿に努力を要し、終了時になお残尿感のある状態。
膀胱活約筋の亢進と排尿筋の随意性の低下による。
※直腸障害:腸の蠕動運動低下による便秘症状が主。
▼椎骨動脈循環不全症状
 ・頚椎の回旋や屈伸によって生じるめまい、動揺感、目のかすみ、復視、失神発作
 ・上行知覚路が障害されて、体幹や四肢のしびれを生じたり、脳幹部や小脳が障害されるなど。
 ・ルシュカ関節の骨棘によって椎骨動脈が圧迫されて動脈内腔が減少するよりもむしろ、その血管壁に分布している椎骨神経が頚椎の側屈、後屈、回旋によって刺激され、動脈攣縮を起こして脳底血行が障害される結果。
■頚椎症の理学的検査
▼関連痛型
JacksonやSpurling Test などのHead Compression Sign で肩から肩甲間部へ疼痛が出現する。手指への放散痛は見られず、上肢の知覚、筋力、深部反射にも異常は見られない。椎間関節部の圧痛は、病変部の存在を示唆していることが多いので、念入りに触診する必要がある。
▼神経根症状型
Head Compression Signで主訴である上肢への放散痛が出現する。上肢の知覚、筋力、深部反射は障害神経根に一致して異常が見られることがあるが、正常なことが多い。深部反射に異常が見られる場合は減弱もしくは消失として見られ、病的反射は陰性である。
▼脊髄症状型
Head Compression Signは陰性で、障害の脊髄レベル以下の知覚、筋力、反射に異常が見られることが多い。深部反射は亢進し、ホフマン、バビンスキーなどの病的反射が陽性となることが多い。
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by relathera | 2010-02-10 16:17 | 予防医療フィットネス勉強会


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